Starknet上でトレードをする際には、さまざまなDeFiを使用することができます。
しかしDEXによっては、ユーザーに不利なレートでトレードしなくてはいけないなど、ユーザーはトレードをする場所を精査する必要があります。
今回ご紹介するAVNUは、Starknetにおいてより良いトレードを提供するDEXアグリゲータープロトコルです。
Starknetのイーサリアムなど暗号資産(仮想通貨)をトレードしたい場合、自分もAVNUをよく使う場合が多いです。通貨にもよりますが、大抵は非常に良いレートでトレードすることができます。
本記事では、そんなAVNUについて特徴や使い方をまとめてみたいと思います。
AVNU公式HP:https://app.avnu.fi/en
AVNUとはどのようなプロジェクトか
AVNU is a decentralized exchange protocol designed to offer the best execution.
AVNUは、Starknetにおいて最適なトレードを提供するように設計された分散型交換プロトコルです。
AVNUの目的
AVNUの目的は、トレーダーとdAppsに最適な執行を提供することを目的とした流動性インフラストラクチャを構築することです。
ユーザーにとって最も競争力のある価格を確保し、業界標準を確立する優れたユーザーエクスペリエンスを提供しながら、最も幅広い資産へのアクセスを確保することを目指しています。
AVNUによる自動マーケットメーカー(AMM)の問題解決
自動マーケットメーカー(AMM)は、DeFiの成長と発展において重要な役割を果たし、ユーザーにさまざまなメリットを提供してきました。
ただし、AMMのみに依存すると、資本効率の低下、価格発見の困難、さまざまなリスクなど、特定の制限が生じる可能性があり、DeFiはAMMだけでは効果的に拡張できない問題があるとAVNUは問題提起しています。
その問題に対しAVNUは、最適な解決策は複数の流動性ソースを統合して可能な限り最良の執行を提供することにあると結論付けました。
これを達成するためにAVNUは、Starknet上でRFQシステムと革新的なDEXアグリゲーターの両方を開発しました。
これら2つのコンポーネントは連携して機能し、トレーダーに包括的な取引体験を提供します。
RFQシステム
RFQシステムは、プロのマーケットメーカーとオフチェーン価格設定アルゴリズムを活用することで、より適切な価格設定とより厳しい見積もりを保証します。
このアプローチは、価格発見プロセスを最適化するだけでなく、隠れたコストを最小限に抑えるのにも役立ちます。
さらに、暗号署名の使用によりMEVが確実に保護され、フロントランニングを防止し、安全な取引環境を維持します。
DEXアグリゲーター
DEXアグリゲーターは、さまざまな AMMからの流動性をスキャンして組み合わせて、最適な取引ルートを見つけ、スリッページを最小限に抑え、取引実行を最適化します。
AVNUは、複数の流動性ソースを集約することで、ユーザーが市場で最も競争力のある価格にアクセスできるようにします。
AVNUを使うメリット
AVNUはすべての流動性ソースを集約し、マーケットメーカーを導入し、オーダーメイドの製品を設計することで、比類のないメリットをユーザーに提供することを目指しています。これらには以下が含まれます。
- レイヤー2ネットワークで最も競争力のある価格を確保する。
- 最も広範囲のトークンへのアクセスを許可する。
- 業界標準を確立する優れたユーザー エクスペリエンスを提供する。
AVNUは、DeFi エクスペリエンスを再定義し、卓越性の基準を引き上げることに努めています。
AVNUはStarknetにおけるトレードで使用可能
AVNUはStarknetにおけるトークン同士のトレードで主に使用することができます。
Starknetは従来のL1ネットワークと比較して、優れたトランザクション速度、低いトランザクションコスト、最先端のブロックチェーンイノベーションを提供します。
Starknetについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
次にAVNUの実際の使い方について詳しく見ていきましょう。
AVNUの使い方と取引可能なトークン
AVNUを使用する際には、まずStarknetのウォレットを準備しましょう。
Starknetのウォレット:ArgentかBraavosの準備
Starknetのウォレットとして、有名なのはArgentとBraavosの2つです。
どちらか好きな方のウォレットを導入し、メタマスクなどから暗号資産(仮想通貨)をブリッジしましょう。導入がまだの方は、以下の記事を参考にしてみてください。
AVNUにウォレットを接続し、取引する
AVNUにアクセスし、前述したどちらかのStarknet用のウォレットを接続します。
AVNUではETHやUSDCをより良いレートでトレードすることができます。
ただし念のため他のDEXなどでもレートを調べておくのが良いかと思います。
AVNUで取引可能なトークン
AVNU でトークンの「From」または「To」を選択すると、公式トークン リストにアクセスすることができます。
イーサリアムのほか、DAIやUSDTなどのステーブルコインおよびWBTCに対応しています。
現在、AVNUは主にStarkGate(StarkWare が管理する公式ブリッジ)によってサポートされているトークンで構成されています。
また、他にもrETHやLUSDなど徐々に取り扱い通貨は増えているようです。
AVNUのエコシステムパートナー
AVNUの公式HPに、AVNUのエコシステムパートナーが掲載されています。
Starknet開発元のStarkWareの名前がありますし、メジャーな各ウォレットの名前もあります。
また、Starknet EcosystemにおけるDeFiの項目にも、AVNUはしっかりと掲載されています。これだけでも多少なりとも安心感が持てますね。
Starknet Ecosystem:https://www.starknet-ecosystem.com/
AVNUまとめ
AVNUはより良いトレードのための、非常に有用なDeFiです。
また、Starknet Ecosystemにも掲載されており、実際に使用している人も多い印象です。
Starknetでスワップをする場合、まず選択肢の一つとして考えておくべきでしょう。
なお、AVNUがトークンを発行するかどうかは特に言及がありません。
AVNUの関連リンク集
AVNU公式HP:https://avnu.fi/
AVNU 公式X(Twitter):https://twitter.com/avnu_fi
AVNU 公式Discord:https://discord.gg/avnu-fi