今回の記事では、イーサリアム(ポリゴン/Polygonチェーン)の入手方法について解説します。
このイーサリアム(ポリゴン)は、PolygonチェーンのNFTを売買する際に必要となるため、昨今ではNFTコレクターやアーティストの方を中心に需要が高まっています。
しかし、イーサリアム(ポリゴン)は基本的に暗号資産(仮想通貨)取引所では購入できないため、初心者では入手方法に迷うと思います。
そこで今回の記事では、イーサリアム(ポリゴン)の入手方法を初心者の方向けに詳しく解説いたします。
暗号通貨歴5年の私が、手数料をかなり抑えたおすすめの方法を2つご紹介しますので、ぜひ今後の参考にしてみてくださいね。
イーサリアム(ポリゴン)の特徴と入手方法
一言にイーサリアムといっても、様々に種類があります。OpenSea上のアイコンの色でも判別できますね。
NFTの売買に用いるイーサリアムには主に3種類あり、ETH・ETH(polygon)・WETHがあります。
今回はETHとWETHの説明は割愛しまして、まずイーサリアム(ポリゴン)の特徴をご紹介しようと思います。
イーサリアム(ポリゴン)の特徴
イーサリアム(ポリゴン)の特徴としては、ガス代が安いことなどが挙げられます。
値段が安いNFTを取引する際に、王道のイーサリアムチェーンであれば、手数料負けしてしまいます。
そのため、安価なNFTなどで幅広くPolygonチェーンが使われるようになりました。
いわばイーサリアムのPolygonチェーンは庶民の味方というわけですね。日本人のNFTアーティストでもたくさんの方が、NFTを作成する時にPolygonチェーンを採用しています。
イーサリアム(ポリゴン)の入手方法
本題に移りましょう。現在におけるイーサリアム(ポリゴン)の入手方法は、一言で言うと、他の通貨から交換することです。
厳密にいえば、「QuickSwapやRangoExchangeなどのDEXを使って、別の通貨からSwap(交換)する」ということになります。暗号資産(仮想通貨)取引所などでETH(Polygon)を直接買うということはできません。
はい、暗号資産(仮想通貨)初心者の方は「そう言われてもよく分からないよ…」と思いますよね。
それでは次の章にて、詳しく解説いたします!
まずは①日本円からイーサリアム(ポリゴン)を入手する方法と、加えて②既に持っているETHなどをPolygonチェーンETHへブリッジする方法を、順番に解説しますね。
①日本円からイーサリアム(ポリゴン)を入手する方法
この章では、日本円からイーサリアム(ポリゴン)を入手するお得な方法を解説していきます。
手順としては、以下の5つのStepです。
- GMOコインでBTCを購入する
- BTCをBinanceへ送金する
- BinanceでBTCを使ってMATICを購入する
- MATICをMetamaskウォレットにPolygonチェーンで送金する
- QuickSwapでMaticからETH(polygon)へ変換する
注意点やコツも含め、順番に解説していきますね。
1.GMOコインでBTCを購入する
まずは国内取引所のGMOコインでビットコイン(BTC)を取引所の現物取引で購入しましょう。
- 「なぜGMOコイン?」と言われると、まあ正直コインチェックでもbitbankでも良いのですが、出金手数料が無料なのがGMOコインだけだからです。
例えばコインチェックだとBTCの出金手数料が0.0005BTCかかります。今のレートだと約2500円くらいですね。結構大きいので注意しましょう。 - 「なぜBTC?」と言われると、このあとBinanceで取引する際にBTCペアで取引できるので無駄な取引回数を減らせるからです。特に大した違いはないので、ETHが良い!という人は別にETHでも良いです。
また、注意点としてはGMOコインの「販売所」の方では買わないようにしましょう。必ず「取引所」の方を使うように。コインチェックと一緒で、販売所で買うとかなり手数料(スプレッド)持ってかれます。
また、注文はMakerで出すことをおすすめします。GMOコインの取引手数料は、Maker注文だと-0.01%で、Taker注文だと0.05%。Makerだと手数料がわずかに還元されてむしろプラスとなります。Makerというのは指値注文のことで、例えば700円で取引されているところに750円で売りに出すなど、価格を提示して取引が成立するのを待つ方法です。
GMOコインをまだ開設していない方は、以下の記事をご覧ください。(結構前に書いた記事なので、登録方法ちょっと変わってるかもしれません。まあ読まなくとも簡単なので普通に開設できると思いますが…。)
どうしてもGMOコインが嫌という方は、bitbankでXRPを購入してBinanceに送るというやり方でもオッケーです。XRPは送金手数料が10円分くらいしかかからないので。ただ、XRPだとBinanceで一度BUSDとかBTCに変換する必要があります。
なお、くれぐれもコインチェックの販売所でBTCやETHを買うなどという高い手数料がかかる行為はおすすめしません。
2.BTCをBinanceへ送金する
GMOコインで買ったBTCを、海外取引所のBinanceへ送金しましょう。
Binanceは世界的にも有名な暗号資産(仮想通貨)取引所であり、様々なアルトコインが購入できます。
また、この後で使用するMATICという暗号資産(仮想通貨)をPolygonチェーンで出金できるので非常に便利です。
3.BinanceでBTCを使ってMATICを購入する
Binance取引所にBTCが着金したら、次はMATICという暗号資産(仮想通貨)を購入します。MATICはPolygonチェーンでガス代に使用する通貨なので必須です。(というよりMATICの正式名称がPolygonです。なんかややこしいですけどね。Polygon Networkは昔はMatic Networkという名称だったみたいです。)
ただ、その前にBTC/BNBペアにて、BNBを少額購入しておくことをおすすめします。BNBとはBinanceが発行している暗号資産(仮想通貨)です。Binanceでは取引手数料をBNBで支払うことによって、取引手数料を25%割引することができます。
Binanceは暗号資産(仮想通貨)を続けていれば良く使うことになるであろう取引所ですので、BNBは残しておくと良いと思います。
ちなみにBinanceではMakerでもTakerでも取引手数料は変わりません。基本が0.1%に設定されており、BNBを使用すれば0.075%となります。
4.MATICをMetamaskウォレットにPolygonチェーンで送金する
Binanceで購入したMATICを、MetamaskウォレットにPolygonチェーンで送金します。
Metamask(メタマスク)は暗号資産(仮想通貨)で定番のウォレットアプリです。Chromeの拡張機能で使用するのが基本です。スマホアプリもあります。
非常に便利ですが、詐欺が多いので気を付けましょう。
また時間がある時に以下の動画をご覧になっていただけると、メタマスクのハッキング対策の知識が身につきますのでおすすめです。
なお、BinanceからMATICを出金する際は、Polygonネットワークを選ぶのを間違えないようにしましょう。
一番下のMATIC / Polygonってやつですね。手数料も0.1MATICとかなり安めです。
あとはメタマスクにPolygonネットワークを追加しておきましょう。CryptoTimesさんの以下の記事が参考になると思います。
5.QuickSwapでMaticからETH(polygon)へ変換する
メタマスクのPolygonチェーンに、MATICが着金されましたでしょうか。
あとは、QuickSwapなどのDEX(分散型取引所)で、MATICからETHに変換しましょう。
なお、注意点としてMATICは少額残しておくことが必要です。Polygonチェーンではガス代をMATICで使用するため、無ければ取引することができません。ガス代は1回につき1~2円程度なので、そこまで残しておく必要は無いです。
今のレートだと、1000MATICで大体0.56ETHくらいになりますね。
最下部のLiquidity Provider Feeというのが手数料になります。Price Impactというのは取引の際の価格変動で、0.01%未満であれば流動性がしっかりあるということなので安心して取引ができます。
以上、日本円からイーサリアム(ポリゴン)を購入する方法でした。
②既に持っている暗号資産(仮想通貨)をPolygonチェーンETHへブリッジする方法
次は、既にメタマスク内で持っているイーサリアムチェーンのETHなどを、PolygonチェーンのETHにブリッジする方法です。
ブリッジというのは、異なるチェーン同士でスワップ(交換)することを言います。
まず一つ目の方法としては、①の方法を応用して、Binanceに一度送ってからMATICに変換してPolygonチェーンに送るというものです。ただ、少々手間がかかっちゃいますよね。
Rango Exchangeでブリッジする
簡単にイーサリアム(ポリゴン)へとブリッジする方法としては、Rango Exchangeを使うのがおすすめです。
Rango Exchangeを使えば、異なるチェーンで異なる種類の通貨でも、最適な方法で望んだ通貨へと交換することができます。
こんな感じでイーサリアムチェーンのETHから、PolygonチェーンのETHへ交換することができますし、
このようにBSCチェーンのBNBからも、PolygonチェーンのETHへスワップすることができたりします。
大体の手数料とか所要時間も表示されるので有難いですね。
ただ最近登場したばかりのサービスですので(界隈では結構有名なので大丈夫とは思いますが)、使用は自己責任にてお願いいたします…。
以上、イーサリアム(ポリゴン)のお得な入手方法でした。
次の章では逆に、イーサリアム(ポリゴン)のおすすめできない入手方法についても説明しようと思います。
イーサリアム(ポリゴン)のおすすめできない入手方法
この章では先ほどと逆で、ETH(Polygon)のおすすめできない入手方法について解説します。
なぜなら手数料が高いからです。なのに、多くのブロガー達が勧めてしまっている方法です…。簡単に鵜呑みにして手数料で損しないようにしましょう。
①コインチェックでETHを購入するルート
これはNFTを最近始めた初心者が、ブログ記事で誘導されやすい方法No.1です。
大体のNFTの始め方ブログでは、とにかく「コインチェックを使え!」とブロガー達は囁いてきます。なぜならコインチェックはアフィリエイト(紹介)報酬が高いからです。
しかしコインチェックでは、イーサリアムは販売所でしか購入できず、手数料(スプレッド)がかなり高いです。さらにGMOコインと違って送金手数料もかかります。
ETHからブリッジするにも結構手数料がかかりますし、最悪のルートと言ってもいいかもしれません。
コインチェックはBTCなどを取引所で購入するなら手数料ゼロなので良い取引所なんですけどね。NFTマーケットのサービスも拡大してきてますし、ETHを買わないのであれば開設しておいて損はないと思いますコインチェック。(すかさずアフィリエイトリンクを貼る)
②JPYC(Polygon)を購入するルート
JPYC経由は、Twitterでは結構おすすめしている人がいる方法なんですけど、現在のレートではおすすめできない方法です。
JPYCとはJPYC株式会社が運営している日本円ステーブルコインで、1円→1JPYCで購入することができます。(ただしJPYC→円への交換はできない)
JPYCを使えば手順としては確かに楽で、Twitter上でも結構色んな人がおすすめされているんですが、たぶん気づかずに損している人が多いからだと思うんです。
損する理由としては、この画像をご覧になってもらえればと思います。
ちなみにこの時のETHの価格は、確か1ETH=340000円くらいでした。
「あれ?1円=1JPYCでは?」って感じですよね。そうなんですよ、現在のJPYC(Polygon)のDEX上のレートで計算すると、だいたい1JPYCは0.93円分の価値で取引されているんですよ。(ステーブルコインなのに…)
だから日本円からJPYC(Polygon)に交換した瞬間に7%くらい損しちゃうという展開になります。まあその時その時のレートにもよりますので、今後改善されれば良いんですけどね。
とりあえず現状ではおすすめできない方法になります。気を付けましょう。
だいたい日本円とどれくらい乖離しているかのレートは、USDCと交換レートで見ると分かりやすいと思います。
以上、イーサリアム(ポリゴン)のおすすめできない入手方法でした。
まとめ
NFT・暗号資産(仮想通貨)を始めたばかりであれば、イーサリアムでさえ入手するのが難しいのに、ましてPolygonチェーンのイーサリアムとか言われても難しいですよね。
そのため、手数料の高い方法を選んでしまい、後悔する人も多いものです。
ぜひ今後、これから暗号資産(仮想通貨)界隈に参入するNFTアーティストやNFTコレクターさん達が損しないよう、この記事の情報を広めていきたいと思います。
この記事の情報がためになったと感じた方は、ぜひTwitterなどで拡散していただけると助かります。
なお、私もTwitter(@lskraise)にて暗号資産(仮想通貨)やNFTなどの情報を発信していますので、良かったらフォローしてみてくださいね。
Youtubeチャンネルも更新していますので、空いた時間などに動画で学習したい方はぜひチャンネル登録の方よろしくお願いいたします。
あとは、今回の記事内で取り上げたGMOコインやbitbankなど、私がおすすめしている暗号資産(仮想通貨)取引所に関しては、以下の記事を参考にしてみてください。
それでは、適切な方法でETH(Polygon)を入手して、ぜひ快適な暗号資産(仮想通貨)・NFTライフをお楽しみください。
※この記事の情報はあくまで私的な見解に基づくものです。投資やハッキングによる損失など、記事の内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。暗号資産(仮想通貨)投資にはリスクが付き物ですので、くれぐれも投資は綿密な調査と自己責任にてお願いいたします。