暗号資産(仮想通貨)を始めるに当たって、まず大事になるのが取引所選びです。使いやすさや手数料など比較すべき点をしっかりと押さえて、後悔の無い選択をしたいものです。
今回は暗号資産(仮想通貨)をこれから始めようという方に向けて、取引所の選び方と比較すべきポイント7つをご紹介します。
暗号資産(仮想通貨)取引所の選び方
暗号資産(仮想通貨)取引所を選ぶにあたって、押さえておくべきポイントは以下の通りです。それぞれの特徴を踏まえて、比較しながら自身に合った取引所を検討しましょう。
取引所の親会社が信頼できるかどうか
まず一番大事と言っても良いのが、取引所の信頼度でしょう。
信頼度を計るためには、実際に経営している親会社が信頼できるかどうかを見ます。
例えばコインチェックであれば、実際に運営しているのはコインチェック株式会社ですが、現在はマネックスグループ株式会社が親会社となっています。マネックスは証券会社としても非常に名の知られた、しっかりとした会社となっています。
他にも、GMOコインであればGMOグループの傘下ですし、DMMビットコインもDMMグループの経営する取引所であり、他にもSBIや海外の有名企業が運営する取引所もあります。
やはり、有名な会社が後援に付いている取引所というのは、使用するに当たって非常に安心感があります。信頼度は暗号資産(仮想通貨)界で非常に大事な指標ですので、取引所選びの段階から比較ポイントとして検討しておきましょう。
手数料が安いかどうか
大事なお金を投資するのですから、やはり手数料が安いかどうかも非常に大事な指標となります。
手数料は取引所によって差がありますので、なるべく無料か安いところを選ぶようにしましょう。
例えばbitbankやGMOコインであれば、取引手数料はかなり安く抑えられています。逆にコインチェックの販売所などでは売買時の手数料(スプレッド)が高めに設定されていますので、注意が必要です。
また、入出金時の手数料も考慮する必要があります。GMOコインやFTX JPであれば、入出金手数料が無料に設定されており、ユーザーに優しい設計になっています。
取り扱い通貨が多いかどうか
取引所によって、取り扱い通貨の種類が異なることも大事な比較ポイントです。
最も有名なビットコインは全ての取引所が取り扱っていますが、ビットコイン以外のアルトコインと呼ばれる通貨は、取引所によって様々です。
なるべく多くのコインが買える取引所の方が利便性が高いため、取り扱っている通貨の種類が多い取引所を選ぶようにしましょう。
買いたい通貨が決まっている人は、その通貨を扱っている取引所を調べて開設するのもおすすめです。
セキュリティ体制が充実しているか
暗号資産(仮想通貨)取引所に資金を預けるに当たってが警戒すべきなのが、ハッキングによる暗号資産(仮想通貨)盗難被害です。そのため、セキュリティ体制が充実しているかどうかも大事な比較対象になります。
例えば2017年のコインチェックのハッキング事件では、数百億円分の暗号資産(仮想通貨)がハッカーに盗まれてしまいました。ユーザーに補償はされましたが、資金の拘束によって不利益を被った投資家もいました。
このように各取引所がこれまでハッキングを受けたかどうかや、普段からのセキュリティ体制などを知っておくと良いでしょう。
ちなみに国内取引所でこれまでハッキングを受けたのは、コインチェック・BITPOINT・Zaifなどです。ハッキングを一度受けているから逆に対策はきちんとできているだろうという考え方も有れば、ハッキングを一度も受けていない老舗の取引所を選ぶべきという考えもあるでしょう。
いずれにせよ、現在はかなり国内でも金融庁の目が光っており、どこもセキュリティには非常に力を入れているようです。基本的に各サイトのトップページにはセキュリティ強化への取り組みが掛かれていますので、開設前には目を通しておくと良いでしょう。
取引ツールやアプリが使いやすいかどうか
メインとする取引所を選ぶ場合には、使いやすさというのも大事な指標です。
こればかりは好みも分かれますが、一般的にはチャートが見やすかったり、動作が軽かったり、デザインが良かったりなどの点を見ておきましょう。
使いやすさの面においては私はbitbankを最も気に入っていて、なぜならチャートが見やすく、不必要な機能がなくシンプルにまとまっているからです。
他にもコインチェックであれば、暗号資産(仮想通貨)の難しい印象を排除したデザインになっており、投資初心者に好まれやすい作りとなっています。
登録前に取引画面を比較してみて、感覚的に使いやすいと思った取引所を選ぶのが良いでしょう。
取引所の評判が良いかどうか
ユーザーによる取引所の評判をチェックすることも大事です。特に暗号資産(仮想通貨)を長くやっているベテランの人の意見は参考にしておきましょう。
例えば、コインチェックは初心者に人気の取引所ですが、長く続けているベテランの方などはbitbankやGMOコインを好む傾向にあります。TwitterなどのSNSでサーチをかけてみると各取引所の評判は調べやすいです。
とはいえ人の好みは千差万別ですし、誰の意見を参考にすべきかどうかも難しい所ですので、自分が影響を受けた投資家がいる場合には、使っている取引所をリサーチしてみるというのも有効な手段です。
取引所に歴史と実績があるかどうか
各取引所が運営を始めた時期はそれぞれ違いますので、確固たる歴史と実績ある取引所を選ぶというのも一つの手です。
外国に本社を置く暗号資産(仮想通貨)取引所が日本にも続々と進出してきていますが、やはり長く続けている取引所の方が安心感があるものです。
暗号資産(仮想通貨)バブルと呼ばれた2017年以前から続いているコインチェック・bitbank・bitFlyer・GMOコインなどは、国内取引所における老舗と呼んでも良いでしょう。新参の取引所にはない、歴史と実績があります。
初心者におすすめの暗号資産(仮想通貨)取引所3選
比較すべきポイントを前項で述べましたが、それらを踏まえた上で実際におすすめの暗号資産(仮想通貨)取引所を紹介したいと思います。
bitbank
2014年設立。ビットバンク株式会社が運営する取引所です。
信頼度 | ★★★★★ |
使いやすさ | ★★★★★ |
手数料 | ★★★★★ |
評判 | ★★★★★ |
取り扱い通貨 | ★★★★☆ |
bitbankはチャートの見やすさに定評があり、メインで使っているトレーダーも多い取引所です。
また、古参の取引所でありながらハッキング被害などの不祥事を起こしておらず、信頼度も高いです。
昔から私もbitbankを愛用させてもらっています。指値での取引であれば、手数料がかかるどころかキャッシュバックを受けられるほどお得です。
他の取引所と比べてすべて板取引形式なので、手数料(スプレッド)を大きく取られることが無いので安心です。
GMOコイン
2016年設立。GMOコイン株式会社が運営する取引所です。
信頼度 | ★★★★★ |
使いやすさ | ★★★☆☆ |
手数料 | ★★★★★ |
評判 | ★★★★★ |
取り扱い通貨 | ★★★★★ |
かの大手企業GMOが運営する暗号資産(仮想通貨)の取引所なので、セキュリティーにもかなりの信頼感があります。
更に送金など各種手数料が無料という点で、ユーザーに優しい取引所です。
ビットコイン以外にアルトコインも買えますし、それらを他の取引所やウォレットに送金予定の方は、GMOコインを使うと手数料が抑えられておすすめです。
デメリットとしては、少々デザインがお固めで、使いやすさという点では他の取引所に軍配が上がります。
コインチェック
2012年設立。コインチェック株式会社が運営する取引所です。
信頼度 | ★★★★☆ |
使いやすさ | ★★★★★ |
手数料 | ★★★☆☆ |
評判 | ★★★★☆ |
取り扱い通貨 | ★★★★★ |
おそらく最も有名な取引所で、開設している人も多いコインチェック。
使いやすいアプリが売りで、初心者にも優しい設計になっています。NFTマーケットプレイスなどの事業にも積極的に取り組んでおり、つみたてや貸暗号資産のサービスもあります。
しかし販売所形式でしか売っていない通貨が多く、手数料(スプレッド)が大きいために、お得に取引するには向きません。
初心者あるあるとして、コインチェックの販売所でスプレッドに気づかないまま買ってしまうということが多いので気を付けましょう。
信頼度・手数料・使いやすさを比較して取引所を選ぼう
暗号資産(仮想通貨)は銘柄を選ぶことも重要ですが、まずは取引所をしっかりと選ぶことが重要です。
信頼度・手数料・使いやすさなど今回ご紹介した比較ポイントに注目し、慎重に選んで欲しいものです。私的にはとりあえずbitbankとGMOコインを開設しておけば、特に困ることはないかと思います。
暗号資産(仮想通貨)取引所はいくつ開設しても大丈夫ですので、複数開設してみるのも手ですね。私も今回ご紹介した、bitbank・GMOコイン・コインチェックの他にもいくつかの取引所を開設しています。
ぜひ実際に使ってみて、徐々に暗号資産(仮想通貨)投資というものに慣れていっていただければと思います。最後に、本記事より更に詳しいおすすめ取引所のランキング記事へのリンクを置いておきますので、ご活用ください。