Starknet上で資産を持つには、Metamaskなどに保有しているイーサリアムメインネットからトークンをブリッジするのが一般的です。
今回はStarkGateについてご紹介します。StarkGateはStarknetの公式ブリッジという認識が一般的です。
ぜひ公式ブリッジを使ってStarknetへETHなどの資産をブリッジしたいという人は、参考にしてみてください。
また、記事の後半ではStarkGate以外のブリッジによって、その他のチェーンからブリッジする方法もご紹介します。
Layer2チェーンを使用したブリッジにより、ガス代を節約したいという方はぜひ参考にしてみてください。
StarkGateについて解説
StarkGate is the Ethereum↔Starknet token bridge developed by StarkWare.
StarkWareによって開発されたブリッジ
StarkGateはStarkWareによって開発された、ブリッジです。
Ethereum↔Starknetのみブリッジが開通しているため、他のLayer2などからのブリッジはできませんが、公式ブリッジということで多くの人が利用しています。
実際に下部にも、「StarkWare Industries Ltd.」の文字があります。
Starknetの開発元であるStarkware
Starkwareは、分散型アプリケーションのスケーラビリティを向上することを目的としたブロックチェーンのテクノロジーカンパニーです。
ZKテクノロジーを活用したブロックチェーンのスケーリングソリューションを開発しており、イスラエルに本拠地を構えています。
StarknetやStarkExの開発のほか、開発者向けのCairoという言語も提供しています。
Starkware公式サイト:https://starkware.co/
EthereumメインネットからStarknetへトークンブリッジ可能
StarkGateを使うことで、EthereumメインネットからStarknetへトークンブリッジ可能です。
ETHだけでなく、USDCなどのトークンブリッジにも対応しています。
また、StarknetからEthereumメインネットへ転送することもできます。
StarkGateの使い方
StarkGateの使い方について詳しく説明します。
まずはウォレットの準備から始めましょう。
StarkGateでブリッジする際は、MetamaskなどのEVMウォレットと、Starknet対応のウォレットの2つを準備します。
MetamaskなどのEVMウォレットを準備する
Metamaskなどのイーサリアムメインネット対応のEVMウォレットを用意しましょう。
方法は以下の記事をご覧ください。
用意後は、イーサリアム(ETH)を国内取引所から送金します。
イーサリアムの購入には国内取引所bitbankやGMOコインが手数料など安いので人気です。
ブリッジしたい額と、ガス代用に余分にウォレットへ入れておきましょう。
Starknet対応のウォレットを準備する
Starknetに対応したウォレットとして、ArgentとBraavosの2つが挙げられます。
どちらか好きな方のウォレットを導入し、メタマスクなどから暗号資産(仮想通貨)をブリッジしましょう。導入がまだの方は、以下の記事を参考にしてみてください。
個人的にはArgentの方をメインで使用しています。
StarkGateにMetamaskとArgentを接続する
StarkGateの右上部分に、ウォレットの接続ボタンがあるので、そこからMetamaskとArgentを接続します。(他の対応ウォレットでも可能です)
これでブリッジの準備が整いました。
イーサリアムをStarknetへブリッジする
ブリッジする量を入力し、Transferを押すとメタマスクが起動します。
メインネットからのブリッジはガス代がそこそこ高いので、注意しましょう。
ガス代については時間帯などによって高い・安いがあるので、EtherScanなどで確認すると良いです。
あとはトランザクションを飛ばし、しばらく待てばブリッジが完了します。
L2チェーンからStarknetへブリッジする
StarkGateではイーサリアムメインネットからしかブリッジ出来ませんが、他のブリッジを使うことでレイヤー2チェーンからStarknetへブリッジできます。
例えばpolygonを選んでみると、このようにLayerswap・Orbiterの2つの選択肢が出ます。
Layerswapを使用してブリッジする
Layerswapは様々なチェーンに対応したブリッジです。
ArbitrumなどEVMのLayer2チェーンからStarknetへブリッジすることができます。
これによって、イーサリアムメインネットよりもガス代などの面で安くブリッジすることが可能になります。
Layerswapは上記のようなチェーンのほか、polygonやBase、その他のマイナーチェーンにも対応しています。
Orbiterを使用してブリッジする
Orbiterも様々なチェーンに対応したブリッジであり、使用している人も多いプラットフォームです。
Arbitrum以外にも様々なチェーンからStarknetへブリッジすることができます。
上の画像に載っているのは一例であり、ブリッジしたいチェーンが可能であるかどうか検索してみましょう。
Starknet Ecosystem掲載のブリッジを使用する
これまでに紹介したブリッジの他にも、Starknet Ecosystemにおいて、様々な種類のブリッジが掲載されています。
ちなみに私はOmniBTCを使用したブリッジが手数料安めに感じられて、結構お気に入りです。zkSyncからStarknetなどへのブリッジが行えます。
まとめ
Starknetへブリッジする場合、多くの選択肢があります。
ただしメインネットからブリッジする場合は、やはり公式ブリッジであるStarkGateが一番の選択肢になるかと思われます。
Starknetトークンのエアドロップを狙う意図としても、StarkGateを使っておきたいという人は多いです。
ただしガス代を節約したい場合には、Layer2からのブリッジが可能な他のプラットフォームを検討しましょう。
StarkGate関連リンク
- StarkGate Alpha:https://starkgate.starknet.io/
- Starknet公式サイト:https://starkware.co/starknet/
- Starknet X(Twitter):https://twitter.com/Starknet
- Starknet Ecosystem:https://www.starknet-ecosystem.com/en
最後になりますが、StarkGateは現在Alpha版であるという表示がありますので、使用する場合は自己責任にてお願いいたします。