話題のブロックチェーンプロジェクトである「Over Protocol」について解説します。
Over Protocolとは真の分散化に向けたプロジェクトであり、Layer1ブロックチェーンによって個人でも簡単なノード構築を可能にします。
また、Over Walletを用いた活動により、将来的なOVERトークンのエアドロップの可能性もあります。
世界的にも注目されており、先日行われたオンラインミートアップは同時接続2.7万人と大盛況でしたので、ぜひ今後の展開に注目しておきたいところです。
今回の記事ではOver Protocolのプロジェクトの詳細とエアドロップの情報についてまとめます。
- Over Protocol 公式サイト:https://over.network/
- Over Protocol Japan X (Twitter):https://twitter.com/overprotocol_JP
- Over Protocol Japan Telegram:https://t.me/OverProtocol_Chat_JP
Over Protocolによるホームステーキングの可能性
Over Protocolの提供する価値の一つが、ホームステーキングです。
ホームステーキングとは、誰もが自宅でノードを実行してバリデーターとなり、報酬を受け取れることを指します。
誰でもノードを実行してバリデーターになれる
Over Protocolを使用することで、誰でも自宅のパソコン上でノードを実行してバリデーターになることが可能になります。
バリデーターとは、ブロックチェーンにおけるブロック生成やトランザクション(取引)を承認するノード(端末)のことを指します。
バリデーターになることでブロックチェーンのネットワークを正常稼働させる手伝いをすることができます。
また、バリデーターになることで、一般的にはマイニングと同じように報酬を受け取ることができます。
バリデーターになることは個人ではなかなかハードルの高いものですが、Over Protocolはそのハードルを低くし、誰もが自宅でバリデーターになって報酬を受け取れるシステムを構築しようとしています。
それをOver Protocolは「HomeStaking」(ホームステーキング)と呼び、第一回のオンラインミートアップにおける代表的なキーワードともなりました。
ホームステーキングを可能にするEthanosテクノロジー
OverProtocolは、ホームステーキング用に特別に設計されたLayer1のブロックチェーンプロトコルですが、そのための重要な技術が「Ethanosテクノロジー」(エタノステクノロジー)です。
ほとんどのブロックチェーンでは、フルノードをセットアップするには、1~2 TB、またはそれ以上のストレージを備えたソリッドステートドライブ (SSD) が必要ともいわれています。
しかしEthanosは、スーパーコンピューターを必要とせず、パーソナルコンピューター上で完全なノード構築を可能にします。必要なのは、128GB~256GBのストレージを備えた適度なSSDだけです。
つまりEthanosの技術によってホームステーキングが可能となるわけですが、その技術の詳細と効能を次章にて見ていきましょう。
Ethanosの技術とバリデーター増加がもたらす効能
Ethanosは、ブロックチェーンデータのバックボーンである「state trie(ステートトライ)」を最適化することで、デバイス上のストレージを減らし、他のノードとの同期時間を短縮します。
また、Ethanosは、アクティブなアカウントと休眠中のアカウントを管理することで、ブロックチェーンの状態サイズの制御されない増大を効果的に抑制し、ブロックチェーンネットワークをより効率的で持続可能にします。
その他にもEthanosの様々な技術によってブロックチェーンが効率化され、その結果としてフルノードの実行に高価で大容量のストレージは必要なくなります。
これはより多くのバリデーターの参加を招き、堅牢なブロックチェーンコミュニティを育成するためのソリューションになります。
OverNodeの合理化されたインターフェース
OverNodeは、誰もが簡単に参画するためのブロックチェーンノードです。
シンプルなUIや合理化されたインターフェースによって、初心者でも分かりやすくノードを構築し、バリデーターになることが可能になります。
Overnodeは2023年の年末に公開予定なので、上の画像はまだ試行段階の画面だと思いますが、それでも非常に使いやすそうなUIであることが分かります。
OVERのステーキングにより、報酬としてOVERが受け取れている様子も見てとれますね。
OVERトークンのTGEがOvernodeのリリースと同時なのか、それともOvernodeのみを最初にリリースするのかは気になるところです。
Over ProtocolのFounderと資金調達情報
Over ProtocolのFounder(創設者)は、Ben (Jae-Yun) Kimという名前の人物です。
厳密に言うと、Ben (Jae-Yun) Kim氏による韓国の企業「Superblock」が、Over Protocolというプロジェクトを実施しているようです。
韓国の企業SuperblockとFounderのBen (Jae-Yun) Kim氏
Superblockは、Ben (Jae-Yun) Kim氏によって2021年に設立されたブロックチェーンメインネットのスタートアップです。
前述したEthanosテクノロジーなど、Superblockの技術は韓国を超えて世界中で認知されているようです。OverWalletのGoogle Playページを見ても、発行元は「Superblock Co.,Ltd」と表示されています。
SuperblockはOver Protocolのために800万ドルを調達
Superblockは2023年7月21日に、2 回の資金調達ラウンドで韓国の著名な企業およびベンチャーキャピタル(VC)から、Over Protocolのために800万ドルの資金調達をしたと発表がありました。
「私たちは地元の最良のパートナーとともに韓国市場に深く参入しており、世界中で私たちを加速させてくれるグローバルパートナーとの出会いを求めています。」
– Ben (Jae-Yun) Kim, the founder of Superblock
資金調達先には、SK、Netmarble、DSC、E&Investment、Schmidt、SpringCamp、NaverZなどが含まれるようです。
さらに詳しい情報はCoinTelegraphから出ているプレスリリース「Superblock raises $8M for “Over Protocol,” a new layer 1 blockchain focusing on lightweight full nodes」をご覧ください。
OVERトークンの詳細とエアドロップ情報
Over Protocolの発行する暗号資産が、OVERトークンです。OVERトークンの用途やエアドロップ情報について見ていきましょう。
OVERトークンをOverNodeでステーキングする
前述したOverNodeにおいて、暗号資産であるOVERトークンをステーキングしている画面がありました。
毎日のOVERの収支やステーキングのAPRが表示されていますね。
OverのブロックチェーンはPoSを採用しており、誰もがバリデーターとなりOverをステーキングすることで、バリデータ報酬としてOVERトークンが受け取れるようです。
2023年10月現在ではOverNodeは公開されておらず、OVERのステーキングはまだできません。しかしユーザーがスムーズにOVERステーキングに参加するための、OVERトークンが受け取れるアクセスプログラムが実施されています。
OVERステーキングに参加するためのアクセスプログラム
Over Protocolは、より多くの人がOVERトークンのステーキングに参加できるようにするための「Over Community Access Program」(OCAP)を発表しています。
OCAPの最初のクエストは、Overウォレットをダウンロードして、$OVER分のポイントを獲得することと明示されています。
ユーザーは、Overウォレットのアプリ内ミッションを達成してポイントを獲得できます。クエストは2023年7月31日の00:00(UTC)に始まり、メインネットのローンチ前に終了予定です。
OVERトークンのエアドロップはOver Walletの活動が重要
OVERトークンのエアドロを受け取るためのタスクとしては、現状Over Walletでの活動のみ発表されています。
公式のMediumにおいても、「私たちのメインネットが稼働したら、エアドロップを計画しています。」との文言が明示されています。
そのために現在、Overウォレットでの活動がスコアとして示されており、ユーザーはデイリータスクや簡単なクイズでポイントを貯めることで、将来的にOVERトークンと引き換えることができるのではないかと予想できます。
Overウォレットでポイントを貯める方法
まずはOver Walletをダウンロードしましょう。iOSとAndroidどちらも対応しています。
Over Walletは、Over Protocolエコシステムの最初のサービスであり、2023年4月に始まった3か月の事前登録期間中に680,000人を超えるユーザーが登録し、既に大きな注目を集めています。
現在の登録者は400万人以上いるようで、世界中から注目を集めていることが分かります。もしかしたらエアドロ狙いの複数アカウントも多いかもしれませんが、Over Protocol公式からは「複数のアカウントを使用する不正行為者を排除するために、さまざまな方法を使用する予定」と言われています。
Over Walletの利用はもちろん無料です。毎日ポチポチ短時間でポイントを貯められますので、Web3界隈で既に利用しているユーザーも多いです。
デイリータスクのクイズに参加する
日本では、日本時間の0時にデイリータスクが更新されます。
ログインしてポイントが毎日100ポイント近くのランダムな値を受け取ることができ、さらに簡単なクイズに答えることで更なるポイントを獲得することができます。
クイズは連続で7日正解することで、ボーナスポイントも受け取ることができます。
クイズの答えは日本コミュニティで確認できる
クイズは間違えてもポイントは入りますが、正解した方がポイントを多く貰えます。
クイズの答えはOver Protocol運営自身が公開しており、日本コミュニティでも共有するようにしています。
Over Protocol Japanのコミュニティは現在Telegramで活動していますので、ぜひ皆さまご参加ください。
Over Protocol Japan Telegram:https://t.me/OverProtocol_Chat_JP
Over Protocolまとめ
真の分散化に向けたOver Protocolの取り組みについてご紹介しました。
Ethanosなどの技術により、誰もがバリデーターとなれるOverのブロックチェーンは、これまでのPoS技術から更なる進化を遂げたものとなりそうです。
世界中から非常に注目されており、ユーザー数が既に多いことも特徴の一つでしょう。SNSフォロワーも多く、マーケティングに対しての力の入れ具合が強そうです。
日本のWeb3コミュニティであるboarding bridgeもOver Protocol Japanと提携しており、豪華報酬のキャンペーンを行ったりもしています。詳しくは日本公式TwitterやTelegramでご確認ください。
以下にOver Protocolの各種リンクを掲載しておきますので、ぜひ今後のOverの最新情報を追ってみてください。
Over Protocol各種リンク
- Over Protocol 公式サイト:https://over.network/
- Over Protocol Japan X (Twitter):https://twitter.com/overprotocol_JP
- Over Protocol Japan Telegram:https://t.me/OverProtocol_Chat_JP
- Over Protocol Discord:https://discord.gg/overprotocol
- Over Protocol Youtube:https://www.youtube.com/@overprotocol
暗号資産(仮想通貨)OVERトークンを購入する方法
最後に暗号資産(仮想通貨)(暗号資産)OVERトークンを購入する方法ですが、2023年10月現在ではOVERは未上場のため、購入する手段はありません。
Over Protocolのメインネットが起動し、OVERトークンのリリース後には、プロジェクトの規模的にもDEXや取引所に上場する可能性が大いにあり得ますので、そのときはUSDTやイーサリアムなどの通貨で購入することが可能になると思います。
もし購入したい場合は、国内の暗号資産(仮想通貨)取引所を開設し、OVERトークンの上場を待ちましょう。国内取引所であれば私が使っているのはbitbankとGMOコインです。
(なお、この記事によって投資を助言する意図はありません。この記事はトークン上場前の情報に則って執筆されています。くれぐれも投資する際は自分でしっかりと調べたうえで、自己責任にてお願いいたします。)